人の役に立つってなんだろう?
9月に読んだブログがいまだに忘れられないので書いてみる
この記事を読んで、私が高校生の頃を思い出した。
予備校の後に担任の先生となる人に質問された
「どうして看護師になりたいの?」
手に職をつけて全国どこでも働けて(国家資格だから)、女性が活躍できる分野のひとつだからみたいに答えた気がする
先生は良いね、それと笑っていた
そして続けて教えてくれた
試験は合格(予備校の入試みたいなもの)
誰かの役に立ちたいっていう気持ちが一番にくる人は正直看護師になるのは難しい
誰かのためという一見素敵に聞こえるけれど、それが押しつけになってしまうことが沢山あるから
それにね
人の役に立ちたいって
どんな職業だって人の役に立っているでしょう?
コンビニの店員さんも
郵便局員さんも
新聞配達の人も
横断歩道を渡るときに見守ってくれている地域の人も
どんな人だって誰かの役に立ってるんだよ
看護師だけが
医療従事者だけが誰かの役に立ってるなんて思わないこと
そんな風に言われ続けて看護師になった
そして看護師になってから思うのは
忙しいという理由で誰かを攻撃してしまいそうになることがあること
そしてその矛先は看護師の後輩だったり、掃除をしてくれる人や物品を運んで来てくれる
方に対して粗雑な物の言い方になったりしてしまうことがあること
きっと私もそんな態度をしていたことがあると思う
忙しいから
イライラしているから
そんな理由で誰かを攻撃して良い理由になんてならない
職業に上下関係なんてない
どっちが偉いとか価値があるとかそんなものも当たり前だけど存在しない
少しでも仕事がスムーズにいくようにしてくれている人たちに対して、ありがとうさえ言えなくなるような余裕のない環境が私は嫌になって
挨拶をしたり、ありがとうございますって毎回伝えるようにしている(それしかできないけど)
私は患者さんの役に立ちたくて看護師をしているというよりも
看護が楽しくて仕方ないから看護師をしている
確かに感謝されるということはとても嬉しいし、そこにやりがいを感じたりもする
でも患者さんや家族のために!というよりは、私がそれをやりたいからやってる
勿論患者さんやご家族の希望にあったものが提供できるように最大限心がけてはいる
そして何より
いつも一緒に働いてくれる同僚や医師、栄養士や薬剤師
それ以外にも助手さんや事務さん、搬送さんや警備さんたちに沢山の感謝と敬意を持って働くということが、もしかしたらまわりまわって誰かのためにもなるのかなって
そんな風に考える