車椅子トイレで見かけるこのマークなあに?

駅の中のトイレや駅ビルのトイレで上の写真のマークを見かけたことはないですか?
このマークは
『オストメイト』
というマークです

オストメイト(Ostomate)はガンや事故などによって消化管や尿管が損なわれたことで腹部などに排泄のための開口部を造設した人のことを言います

人工肛門(コロストミーやイレオストミー)、ウロストミー(尿管の排泄)がある方々がこのトイレも使えますよーというマークです

このオストメイトのマークがあるトイレを説明します

トイレのところにある茶色の部分
ここは洗浄水栓付き背もたれと言います
便座を上げて、銀色のハンドルをおろすと水が出てくるのでそこでストーマパウチが洗えます

ストーマパウチというのは、人工肛門やウロストミーをつくった方が貼っているものです
ストーマパウチというのもワンピースやツーピースと言って種類があるのですが、全部を剥がして交換するものや袋だけ剥がして交換するタイプの物があります

便や尿がそのパウチ(袋)の中に溜まっているので、それを捨てる前にすすぐ感じです

別に普通にトイレに行って捨てるのは家でも良いんじゃない?
そう思う方もいるかもしれません

人工肛門やウロストミーをつくった方は、便意や尿意をコントロールできません
トイレに行きたいと思うよりも先に、そのパウチの中に排泄されてしまうのです

そして最初はどのくらいの量が排泄されるのか、パウチが漏れて交換するにも時間がかかってしまう方が多いです
漏れた時に便や尿が洋服などについたら着替えるにも時間がかかります

上の写真の場所の特徴は2つ
鏡があることと物がおける配置になっていることです
鏡に写った自分の腹部を見ながらパウチを貼ることができます
そして上に物がおけるのは、必要物品(ハサミやパウチなど)を置けるようになっているからです

どうしても最初は交換をするにしても捨てるにしても時間がかかります
病院での指導はしますが、退院後は患者さんのそばに私たち看護師はいないのです

車椅子トイレ、そしてこのオストメイトのマークのあるトイレが極端な時間制限が設けられずに適切に使ってくださる方が一人でも多くいてくださったら嬉しいです

そして
このトイレを使う方たちが悲しい言葉を浴びたり揶揄されたりすることがありませんように

YouTubeで折り紙の折り方の配信をしています
見てくださったら嬉しいです
これは父の日に是非折ってみてください

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